今年度に入って、国土交通省から確認申請と性能評価で、「デジタル技術を活用した検査の遠隔実施に係る運用指針」、いわゆるリモート検査を実施するための指針が発出されました。ハウスジーメンでは、目視による確認で完結できるリフォーム工事やメンテナンス工事の完了後の現場検査では、昨年夏からリモート検査を開始していましたが、このタイミングに合わせて、7月1日から戸建て・共同住宅の新築住宅かし保険の現場検査(※以下、かし検査)を含め、リモート検査の対象を大幅に拡大しました。
リモート検査とは?
前提
かし検査では、『当社が保険のリスクを引き受けられる水準の確認ができれば良い』ということを大前提として、リモート検査を構成しております。
使用するもの
特殊なデバイスやソフトを使用することとすると、申込事業者に対して検査の都度デバイスの提供が必要になったり、ソフトの導入に手間が掛かったりなど、柔軟な検査対応ができない恐れがあります。かし検査は、不特定多数の住宅事業者を対象とするものであることを踏まえ、ハウスジーメンのリモート検査では、柔軟な検査対応ができるよう、一般に普及している通信デバイスであるスマートフォンとTeams(web会議アプリ)を使用し、ハウスジーメンの検査員のパソコンと接続して検査を行うこととしています。また、現場では計測も行う為、メジャーの用意が必要です。
コストメリットと現場対応の負担軽減
国土交通省の運用指針では、検査機関サイドの補助者が現地対応を行うことを大前提としていますが、通常の現場検査と同様に日程調整が必要になるうえに、検査要員が2名必要となり、リモート化によるコストメリットが生まれません。そこで、申込事業者のご担当者(ハウスジーメンの検査員がリモートで確認を行う為、建築士等の有資格者である必要はなく、現場を把握されている方であればOK)が単独で現地対応を行うこととして、現場検査料は通常と比べ60%程度に抑え、コストメリットが出るようにしております。新築住宅かし保険のリモート検査実施時の具体的な検査料は下記よりお問合わせ下さい。
また、スマートフォンでの撮影を含めた現地対応をしてもらうため、負担が大きくならないよう、目視による確認を原則として、検査の種類に応じて、必要最低限の項目についてメジャーを使用した簡単な計測を行うこととしています。
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リモート検査の流れ
1.スマートフォンでTeamsにアクセスし、リモート検査を開始
2.ビデオの共有を開始し、検査員の指示で指定箇所を撮影
3.必要に応じ、メジャーで計測
■所要時間(戸建・木造・延床面積100㎡程度の場合)
・基礎配筋検査:約15~20分
・構造躯体検査:約20~30分
1.現地のご担当者は検査予定時間になったら、スマートフォンに届いた招待メールからweb会議にアクセスして、リモート検査を開始します。
2.検査員から指示を受けたら、ビデオの共有を開始して、検査員からの指示で移動の上、指定箇所の撮影を行います。ビデオの共有はTeamsを4回タップするだけで開始できるため、高いスマートフォンの操作スキルがなくても簡単に行ことができます。
3.指定箇所の撮影のほか、基礎配筋検査ではスラブの鉄筋の間隔や立上がり部分のスターラップ筋の間隔を、メジャーを使用して計測します。躯体検査では、面材の釘のピッチやバルコニーの防水層の立上り高さなど一定の項目を、メジャーを使用して計測します。
※リモート検査の実施には、当社サービスの利用実績があるなど、所定の要件があります
まとめ
スマホの活用で、導入コストがかからず、日程調整の負担を軽減し、瑕疵保険の検査料コストを抑えられるハウスジーメンのリモート検査
7月1日から本格的に始まった、かし検査でのリモート検査を上手に活用する事で、日程調整の負担を軽減するとともに、新築住宅かし保険の申込ごとに必要となる基礎と躯体検査料のコストを抑えることができるので、是非この機会にご検討ください。