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Lesson2:不動沈下と地盤 ~長目飛時~

不同沈下が起こりやすい地盤構造

1: そもそもその土地自体が軟弱地盤にあたる
(沖積層等)

2: 人為的な処理により地盤が軟弱化した為に発生
(造成や盛土、埋め戻しの不十分、埋設物の不適切な処理)

3: 近隣の影響によって地盤が軟弱化してしまった為に発生
(近隣の造成、地盤の掘削や地下水の汲み上げによって起こる)

(1) 軟弱地盤の成り立ち

地盤には比較的新しい時代(1.8~2万年前 縄文時代以降)以降に堆積して形成された沖積層それ以前の堆積物(第四紀)により構成されている洪積層があります。
古い洪積層はよく締まった砂礫層や過圧密粘性土層からなり、一般に良好地盤ですが、沖積層の場合は未固結な地盤も多く、広域的な圧密沈下や地震による液状化が問題となります。
さらに沖積層のうち、下記地形模式図に記された中で後背湿地・谷底平野・旧河道・三角州では有機質土や腐植土などの圧縮性の高い土を含むことが多く、不同沈下を生じる可能性があるため注意が必要です。氾濫平野も後背湿地・三角州と同様な地盤傾向を示すことがあります。
まとめると沖積層及び海川や湖、洲や潟という水を含んだ名称がある場所は軟弱地盤の比率が高いということになります。

地形模式図
参照:国土交通省 国土地理院【山から海へ 川がつくる地形】

その土地の状態を知るには、以下リンク先の土地条件図を参照してください。

国土交通省国土地理院【土地条件図・治水地形分類図(2万5千分の1)】

国土交通省国土政策局国土情報課【地形分類図(5万分の1)】

(2) 軟弱地盤を作ってしまう処理とは?

人為的に軟弱地盤を形成してしまう原因としては以下の点が挙げられます。

A.  造成、盛土が原因による不同沈下

盛土は1㎥あたり、約16~19kN(1.6~1.9t)の重量があるため、約1.25mの盛土で住宅1棟とほぼ同じ重量となります。盛土自体の圧密や重さによる下部地盤の沈下に注意が必要です。

■ 精度の悪い造成地

広範囲の造成の場合、場所によって埋土の深さが異なり全体的な精度が悪いと、埋土の沈下と建物荷重により危険度の高い地盤となります。

■ 盛土後の経過年数が不十分

新規盛土後の経過年数が浅いものは、盛土によって下部地盤の圧密が進行するだけでなく、盛土自体も圧密するため危険度の高い地盤となります。

■ 擁壁等に近接

擁壁に近接する場合や切土と盛土が混在する地盤は、安定した地盤と不安定な地盤にまたがることになり、危険度の高い地盤となります。

B. 埋め戻しによる不同沈下

既存宅地であっても以前の履歴により解体残物や植物根などが混入した土により埋め戻しがされていると、その箇所の地盤が陥没する可能性があります。

C. 埋設物による不同沈下

ガラや樹木、ごみなどの埋設物をそのままにして着工してしまうと地耐力のバランスが崩れてしまい不同沈下の原因となります。

(3) 近隣の影響による不同沈下

まさに「貰い事故」ですが、近隣で行われた盛土や地盤の掘削や地下水の汲み上げに影響されて起こる不同沈下もあります。

2022年9月1日
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