新築住宅の価格が高騰する現在、新築と比べ2~3割安く購入が可能な、リノベーション工事済みの中古住宅が購入の選択肢として注目が集まっております。このようなトレンドがある中で、ハウスジーメンが提供を開始する、『フラットリノベ該当性診断』。今回は、こちらのサービスについて解説いたします。
目次
『フラットリノベ該当性診断』が生まれた背景
今まで、住宅ローンと言えば変動金利でしたが、今後、金利上昇が予想される中、固定金利の住宅ローンを選びたい方も増えると予想されます。そして、その代表が「フラット35」になります。
住宅金融支援機構も中古流通に注目しており、「フラット35リノベ」という制度が別枠で用意されています。通常の中古フラット35より金利引き下げポイント※が取りやすいという特長があります。 ※「金利引き下げポイント」については後述しております。
今後、住宅購入検討者の一定数がこのローンを視野に入れてくることが考えられる中、「(買取再販をしようと)物件を仕入れ、フラット35リノベ(金利Bプラン)の利用を想定としたリノベーション工事を行ったが、買主が決まり、フラット35リノベを利用しようとした際に、要件を満たさないことが発覚した」といったリスクを避け、利用できる場合は売り出し時から「フラット35リノベ」を利用できるという付加価値を明示したいという住宅事業者様からの実際の要望から、既存住宅かし保険(宅建業者販売)の付帯サービス(※保険利用必須)として『フラットリノベ該当性診断』が誕生しました。
フラットリノベ該当性診断の目的
既存かし保険のオプション検査として、リノベーション工事前の物件についての現状把握と、フラット35リノベ(金利Bプラン)の利用要件を満たした建物であるかを確認し、満たしていない場合は、リノベーション工事で是正できるものであれば満たすよう是正を行うことが可能になります。
これにより、仕入担当のフラット35に対する知識が十分でなくても、売り出しにあたって、「フラット35リノベを利用できる建物です」と、自信を持って販売することが可能になります。
3つのサービス(該当性診断・かし保険・フラット)の相性
フラット35リノベ(金利Bプラン)の維持保全要件の一つに、既存住宅かし保険の付保があります。
この2つのサービスはそれぞれの要件は異なりますが、フラットリノベ該当性診断を合わせることにより、効率良く、適切な工事内容の確認・住宅の第三者検査+保険付保・フラット適合証明書発行を進めることができます。
3つの業務フローを重ねることにより、手間とリスクを最小限とし、主要構造部分の事故に対する既存住宅かし保険でのリスクヘッジとフラット35リノベ金利優遇ポイントの享受という最大限の付加価値を付けて売り出すことができます。
フラット35リノベ ポイント制と返済シミュレーション
ポイント制
現在、フラット35リノベの金利引き下げ制度はポイント制となっております。1ポイントあたり、当初5年間0.25%の引下げで、最大1.00%まで引き下げを受けることができます。さらに5ポイント以上は、6~10年目に金利引き下げを繰り越しするような形になります。
フラット35のポイント制の詳細につきましては下記の記事をご確認下さい▼
ケース別総返済額シミュレーション
ここでは、フラット35リノベを利用した、2つのケースで総返済額のシミュレーションをしております。 ※下記金利1.85%は「MSJフラット35の2024年6月実行金利」となります。
まとめ
注目が集まる中古住宅市場と固定金利の住宅ローン。フラットリノベ該当性診断により、買取再販時の住宅検討者への住宅ローン選択の間口を広げ、さらに、既存住宅かし保険により、第三者検査で客観的安心感と主要構造部分の事故に対するリスクヘッジで、住宅検討者に対する付加価値を提供することが可能。
MSJグループなら保険・ローン等がワンストップで利用可能
今回の記事に関連するサービスが当社グループなら、手続きをスムーズに全てワンストップで利用が可能ですので、是非ご活用ください。 ※下記が当記事に関連するサービスになります。
- ハウスジーメン
・既存住宅かし保険(宅建業者販売)
・フラットリノベ該当性診断※上記保険のオプション
・【フラット35】リノベ 適合証明- 日本モーゲージサービス
・MSJフラット35リノベ※住宅ローン
・MSJ買取再販ローン※事業用のご融資商品
※当社のグループ会社である日本モーゲージサービスでは、住宅購入者が利用できる「MSJフラット35リノベ」はもちろん、宅建事業者様に向けた融資である「MSJ買取再販ローン」のサービスなど、住宅金融事業を展開しております。