GMEN PRESS

|住宅市場トレンド定点観測|
4つの指標で読み解く住宅市場(直近公表値)

|住宅市場トレンド定点観測|4つの指標で読み解く住宅市場(直近公表値)

今月も、住宅市場の動きを直近の4つの主要指標から読み解く「住宅市場トレンド定点観測」を更新します。工務店・ビルダーの皆さまの販売計画・原価管理・資金計画に活用いただけるよう、公表された統計データをもとに整理しています。

※本記事は、直近公表された統計データをもとに作成しています。発表時点の最新値が反映されており、

「今月の動き」などを予測したものではありません。                 

指標の説明 
指標名説明更新頻度
新設住宅着工戸数建築工事届を基に国土交通省が毎月算出毎月末
前月の数値が更新
建築費指数2015=100とした、東京都の木造戸建住宅の工事原価(資材費・労務費等)の変動を示す指数。(一財) 建設物価調査会が算出毎月10日前後
前月の数値が更新
不動産価格指数2010=100とした、住宅総合(住宅地・戸建住宅・マンション(区分所有))価格の変動を示す指数。国土交通省が算出毎月末
3ヵ月前の数値が更新
フラット35最低金利住宅金融支援機構が公表している、借入期間が21年以上35年以下の新機構団信付きの最低金利毎月1日
当月の数値が更新

2026年2月版|住宅市場トレンド

新設住宅着工戸数(総戸数)

最新公表値:2025年12月
値:62,118戸(①持家:17,496戸 ②貸家:25,518戸 ③分譲住宅:18,522戸 ④給与住宅:582戸)
前年同月比:-1.3%
傾向:着工は弱含みも、減少幅は縮小 — 供給は慎重、ただし分譲は底堅い                                  参照元: 政府統計

アバター
2025年12月の新設住宅着工戸数は 62,118戸 と、前年同月比で 1.3%の減少となりました。1月版で示した2025年11月(59,524戸・-8.5%)と比べると、減少幅は小さくなっており、急減というより「慎重姿勢が続く」状態です。内訳を見ると、持家(17,496戸)・貸家(25,518戸)は前年割れの一方、分譲住宅(18,522戸)は前年同月比プラスで、需要の残り方に差が出ています。また、2025年の1月から12月の累計戸数は740,667戸と前年の792,195戸に対して6.5%の減少となっております。

建築費指数

最新公表値:2025年12月
指数:148.3(2015=100)※暫定値
前年同月比:+8.5pt
傾向:建築コストは高止まり — 木工・建築細目などの押し上げが目立つ                               参照元: 一般財団法人 建設物価調査会「建築費指数」

アバター
建設物価建築費指数(住宅/木造)は 148.3前月比も2.9%増加前年同月比でも高い水準が続いています。上昇への寄与として 木工や建築細目などが挙げられており、資材だけでなく施工・工種まわりのコスト圧力が残っていることが読み取れます。工務店・ビルダーにとっては、値下がりを前提にするよりも、「高止まり前提の原価管理」が現実的な局面です。

不動産価格指数(住宅総合)

最新公表値:2025年10月
指数:146.0(2010=100)
前年同月比:+7.3pt
傾向:住宅価格は高水準を維持 — マンション主導で上昇、二極化が進む                                               参照元: 国土交通省「不動産価格指数」

アバター
不動産価格指数(住宅総合)は 146.0と高水準です。内訳では、マンション(区分所有)が223.7(前月比+1.3%)と上昇が続く一方、住宅地は116.7(前月比-3.0%)と弱含みで、商品・立地による差がより鮮明になっています。「価格が崩れている」というより、上がる領域(マンション等)と伸び悩む領域(住宅地等)の二極化が進んでいる状態です。

フラット35最低金利

最新公表値:2026年2月
金利:2.26%(借入期間が21年以上35年以下の新機構団信付き)
前年同月比:+0.37pt
傾向:上昇が継続 — 資金計画の前提金利を引き上げる局面                                 参照元: 住宅金融支援機構「フラット35金利」

アバター
フラット35の最低金利は 2.26% と、昨年の7月以降、上昇が続いております。固定金利の上昇は、総返済額や与信・予算感に直結するため、「金利が下がるのを待つ」より、「金利がもう一段上がった場合でも無理なく返済できるか」を確認したうえで、借入額や建物価格、仕様の調整を行うなど、“安全側”の金利を前提に資金計画を組むことも必要です。

2026年2月版の総評

直近公表データを総合すると、着工は弱含みで供給側の慎重姿勢は続いています。一方で、建築コストは高止まり、不動産価格指数も高水準で推移しておりますが、市場全体が大きく調整する局面には至っていません。また、フラット35最低金利は2.26%まで上昇し、資金計画面のハードルは一段上がっています。今後は、原価の高止まり着工の慎重化(特に持家・貸家)金利上昇による意思決定の先送りをセットで捉え、販売・見積・資金計画を更新していく必要がある状況と言えるでしょう。

指標の推移

2025年(月別)

2015年からの推移(年別)

※フラット35最低金利は各年の月平均値

Return Top