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ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)などの省エネ住宅について ~いろいろありすぎてわけがわからない省エネ住宅を整理する~

その他のZEH関連事業(国土交通省の支援事業)

中小事業者の連携事業を後押し…「地域型住宅グリーン化事業」について

 国土交通省主体の支援事業である「地域型住宅グリーン化事業」では地域の中小工務店等が連携して取り組む良質な木造住宅等の整備を支援することが目的です。この事業の【高度省エネ型】ゼロ・エネルギー住宅がZEHの考え方を取り入れたもので、補助金の上限額が140万円/戸と環境省のZEH支援事業の2倍の金額になっています。

現在の事業形態が地元の事業者中心で行われているのならば、こちらのスタイルのZEHの利用を検討すると良いかもしれません。この制度の利用にはあらかじめ事業者グループの登録が必要ですが、今年度の登録受付期間は2019年5月31日(金)までとなっていますのでご注意ください。

究極の省エネ住宅を目指して…ライフサイクルカーボンマイナス住宅 LCCMについて

国土交通省ではさらに省 CO2化を進めた先導的な低炭素住宅としてLCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)事業の補助施策も用意しています。

LCCM住宅はZEHの考え方に加え、家を建てる際に発生するCO2や、将来の改修・解体を含めた “ 住まいのすべての過程 ”でのCO2排出量を創エネにより≒0を目指す考え方となっており、まさに究極の省CO2住宅といえるでしょう。新築戸建住宅については、125万円/戸を限度とした補助金が設定されています。

補助金や募集内容については以下のリンクをご確認ください。

■ LCCM住宅とZEH住宅の考え方比較

まとめ

さて、今回はZEHを中心とした省エネ住宅について確認してきました。
この制度は住宅を『人が住まう装置』として徹底的にとらえ、建材や設備を選びながら物理的な快適空間の実現を目指すものです。
しかし、住宅の居住性というのはそれのみでは解決できないのは皆様ご周知のとおりです。お客様に満足していただける良い住宅を作る一つの方策として、冷静な視点でご検討をいただければ幸いです。

■ 省エネ住宅と3つの省庁の考え方まとめ

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